top of page

トレーラーの箱を知ろう!

トレーラーは箱が肝心というお話は何度もしてきましたが、どの様な構造でモデルによってどう違うか、今日はアメリカンキャンピングトレーラーの箱の構造について解説したいと思います。


アメリカントレーラーの箱は2種類!

◆箱の骨組みが木枠で出来たトレーラー

◆箱の骨組みがアルミフレームで出来たトレーラー

大きく分けるとこの2種類になります。 構造によりグレードも変わりプライス変わって来るわけですが、何も知らず漠然とお金を出すのではなく、高い買い物だけに見えない内部の構造もしっかり理解したうえで検討してください。


構造解説

木枠トレーラーもアルミフレームトレーラー先ずはベースとなるシャーシの上に箱を作って行きます。

ree

木枠トレーラーの骨組み

ree

これはウルフの骨組みの様子です。全て木材で出来ているのがおわかりいただけます。ウルフの場合骨組みが太いことや数が多いことで強度を出しています。


断熱材

ree

木枠トレーラーの多くがウール系の断熱材を使用しています。ウルフは比較的ぶ厚い断熱材をインサートしています。断熱材にも種類があり薄い物もあるようです。


外壁

ree

ウルフは2種類の外壁があり、写真の様なアルミサイディング式パネルの物とブラックレーベルの様なフラットな1枚ファイバーパネルの2種類があります。壁の中の構造は同じですが、ファイバーパネルのほうが断熱、防音性能は優れて来ます。



アルミフレームトレーラーの構造

アルミフレームを使って作られているモデルの多くはハイグレードモデルと位置づけられ、作りも装備も大変よくなります。当然ながらプライスも高くなります。


床の構造

ree

先程のウルフは床材の上にすぐ箱を載せていましたが、ロックウッドシリーズの様なハイグレードモデルは床にもアルミフレームを組み断熱材も入れています。


壁の構造

ree

壁はアルミフレームに発泡スチロール系の断熱材を使用し、表と裏でサンドイッチ構造で出来た1枚物になります。 更に良いモデルはAZDELボード言われる特殊な素材をインサートしており水に大変強い構造になっています。


フロントの構造

ree

フロントの断熱も大変しっかりしており、発泡断熱と熱の遮断シートがインサートされています。


ルーフの構造

ree

これはGeo Proのルーフですが、ルーフの骨組みもアルミ素材を採用しています。


ルーフも発泡断熱

ree

ご覧ください、大変ぶ厚い発泡断熱が使われているのがおわかりいただけると思います。強度、防音性、断熱性に優れていると言えます。


アルミフレームの強化

ree

アルミフレームの中に木材が入っているのがおわかりいただけると思います。これは歪みやすいアルミフレームを抑制するための工夫です。 アルミフレームをもっと厚くすれば良いかも知れませんがそれでは重くなる一方です。軽量化もトレーラーにとっては大変重要なことなんです。


木枠トレーラーは雨漏れした場合、水を吸ってしまう素材が多いためダメージが大きくなります。コーキングの様子などこまめにチェックして雨漏れを起こさないことが重要になります。

アルミフレームトレーラーは水に強い素材が多いこともおわかりいただけたかと思います。何もしないで良いわけではありませんが、リスクはかなり少なくなります。


トレーラーは走る家! 単純に言えば地震に強い家と弱い家の違いといってもいいでしょう。トレーラーは実際走るとかなり箱が歪むんです。雨漏れの多くはこの走行による歪みでコーキングが剥がれたり、隙間が出来るんです。勿論日差しなどの影響もありますが、多くの場合歪みによりコーキングが剥がれ隙間が出来て雨漏れを起こすというのが最も多いことです。 歪みな少ないトレーラーはどちらなのか? もうおわかりですよね。 全ての方がアルミフレームを購入出来るわけではありません。ですがこの違いを知って対処する方法も知っていれば、木枠モデルでもいいと思います。 今までアメリカンは雨漏れしたら大変!と言われて来た時代もあったわけですが、それは国内に入って来ているモデルの多くが木枠モデルで、それに対する対処方法などもきちんと説明して来なかったのが主な原因です。 メンテンナンスも大きなトレーラーは結構大変です。 ですから少しでも手がかからないボディーサイズモデルやアルミフレームモデル等を弊社は扱っているわけです。

ご予算に合わせて選ばざるを得ないのは確かですが、同じお金を出すならしっかりこの見えない部分を理解して検討してください。


こういったこともあり、ここ最近私はGeo Pro のLEシリーズを強くお勧めしています。 LEシリーズはアルミフレームトレーラーで、 本家Geo Proより装備は劣りますが、箱は大変しっかりしたものなんです。トラベルトレーラーとしての標準機能備えて価格はスタンダードトレーラー並! なのにアルミフレーム&ファイバーパネル、発泡断熱。

特にアメリカントレーラー初心者にはお勧めのトレーラーだと思っています。

※LEシリーズにはAZDELボードはインサートされていません。


参考YouTube ウルフ ファクトリーツアー


Geo Pro ファクトリーツアー


Geo Pro シリーズ


 
 
 

コメント


bottom of page