アメリカントレーラーの価格について
いつもご購読いただきありがとうございます。今日は皆様が一番関心のあるアメリカントレーラーの価格について解説したいと思います。
現在物価高や円安の影響もあり数年前に比べたらかなり高騰していると思います。しかしそれはアメリカントレーラーに限ったことではありません。 テレビのNEWSなどではドルに対しての円安ばかり騒がれますが、ユーロにおいてもかなりな円安状況になっています。それによりヨーロッパモデルもかなり高騰しています。
ここで注意して観てほしいのですが、価格だけで比較しないで欲しいと言うことです。アメリカントレーラーには最初から、電動オーニング、温水ボイラー、冷暖房、モデルによってはソーラーパネルまで標準装備されいます。ヨーロッパの多くはこれらはほとんどの場合がオプションとなっています。ホームページなどで価格を見ると、本体価格だけなので安くて当然なのです。比較検討される場合は、その価格に何が含まれているのか、しっかり調べて欲しいということです。
またモデルやグレードによって値段はかなり変わってきます。アメリカントレーラーにはローグレードからハイグレードまで様々なグレードがあります。グレードの違いの大きくは一番肝心なん箱の構造の違いによります。 ローグレードは基本骨組みは木枠で出来ています。壁の中の断熱材なども綿系の物が主流になります。この綿断熱材にも種類があり、いいものもあれば、低品質な物もあります。 ハイグレードになれば箱の骨組みはアルミ骨格でで出来ており、壁の中の断熱材も発泡断熱が使われ、防音、断熱性能がぐっとよくなります。当然そうなれば価格も変わって来ます。 しかしこのグレード見極めるというのは一般の方には大変難しい問題です。きちんと解説してくれるお店で、メリット・デメリットをよく理解して、ご判断ください。
以前お客様に【アメリカでは安いのになんで日本はこんなに高いの?】と聞かれることがたまにあります。
その方の調べた車両を観てみると、インディアナ州にある車両でした。
インディアナ州にはトレーラーのメーカー工場が数多く点在しています。工場からお店までの距離が近いので、輸送費などが加算されないため、車両価格はかなり安いです。
日本に送るには基本的にカリフォルニアのロングビーチ港まで搬送して船に載せなくてはなりません。インディアナ州からカリフォルニアロングビーチまでは、約2,000マイル約3,200kmもあるのです。青森から熊本まででも約1,800kmです。その輸送費を考えてみてください。今はガソリンも高いです(アメリカも)
インディアナ州にある安い車両を買ってロングビーチまでの輸送費はそれなりな費用がかかります。であれば港に近いお店で購入するのが言い訳ですが、当然販売価格には輸送費が乗っかっています。更にロングビーチから日本への船輸送費、輸入消費税や通関費用など、個人で出来る方の場合は別ですが、それなりの専門知識と手間が必要になります。 弊社の場合販売価格にこれら全て含まれていますので、安心なのです。
中には、車両本体価格を安くみせて、見積時に船代や輸入消費税を請求してくる場合もありますので、本体価格に含まれているかの確認も必要です。輸入製品を購入する場合はそういった注意点があることを覚えておいてください。
日本での販売価格にはアメリカからの輸送費や税などが含まれているほうが安心でしょう。
それ以外は、牽引装置取付費用や、登録費用など日本でも物を買う感覚と同じところで購入すのが安心かと思います。
オプションは高いが自分でやらないで!(笑)
トレーラーに限らず、キャンピングカーやここ最近では自作キャンピングカーなどをDIYなどをされる方が増えていますが、様々なトラブルが起こっています。トレーラーやキャンピングカーなどきちんと積載能力などがあります。安易にカスタムして重くなることは大変危険ですし、運転もしにくくなります。特に注意してほしいのが電気系のカスタムです。100ボルトと12ボルトが混在しているキャンピングカーやトレーラーの電気システムは大変複雑です。電気に詳しく無い方は下手に手を出さないでください。火災などのおそれもあります。専門的な知識を持って作業をするため工賃も高いですし、パーツの専用品となるため高いには仕方の無いことです。
よくわからない人は個人売買などで購入しないでください。 少しでも高く売りたい、安く買いたい!そんな思いでオークションなどで個人売買で購入される方がいますが、トレーラーに詳しく無い方は絶対に手を出さないほうがいいです。
売りに出している方が良心的な方の場合は別ですが、ほとんどの場合きちんと使い方も説明してくれません。 変なカスタムされていて問題を起こす車両もあります。
先日某オークションサイトで購入し、お困りでお見えになった方のトレーラーにはトレーラー用バッテリーでなく、普通のバッテリーが搭載されており、車内で異臭を放ち、バッテリーも爆発寸前でした。素人カスタムでとてもまともに使えるようなトレーラーではありませんでした。結局、全てのシステムを組み直し再起させたわけですが、かかった費用は結構な費用がかかり、普通に売られているきちんとした中古を買ったほうが安かったかも・・・ということになってしまいました。 トレーラーに詳しく、ご自身できちんと出来る方ならいいのですが、そうでない場合は安易に価格だけで判断して手を出さないほうが安心です。
ちょっと長くなりましたが、適正価格で安心して購入するための解説をさせていただきました。参考になれば幸いです。ではでは
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